2021年2月3日水曜日

教会訪問(年長クラス)

 

幼稚園では毎週の礼拝を守っていますが、今年度は新型コロナウイルスの影響で全園児そろっての礼拝は行われず、クラスごとに、また学年別に様々な工夫をして礼拝を守ってきました。そして、年長組は11月から3回に分かれて日本聖公会神戸聖ヨハネ教会を訪問して礼拝を守りました。


須磨区にある神戸聖ヨハネ教会には年長児がクラス毎に幼稚園バスで訪れました。ほとんどの子どもたちは、初めての教会という場に少し緊張して礼拝堂に入りました。

この教会は阪神淡路大震災で大きな被害を受け、その後建て直された教会です。
正面に掲げられた十字架は、その崩れた教会の柱で作られたそうです。







 


西神戸YMCA幼稚園のチャプレンの原田司祭によって礼拝は進められました。


聖ヨハネ教会牧師の藤井司祭から教会についてのお話を伺いました。藤井司祭には姉妹園である神戸YMCAちとせ幼稚園のチャプレンをお願いしています。

礼拝堂にはたくさんのステンドグラスがありました。この3枚は震災の当日とその前後の日々を表しているそうです。

子どもからの質問がありました。「どうして人がたくさん集まっているの?」
「それはねえ、真ん中に立っているのがイエス様で、きっとたくさんの人たちがイエス様のお話を聞きに集まっていたのだと思いますよ。」

礼拝堂の一番高い所にある鷲を表したステンドグラスです。この教会の名前にあるイエス様の弟子であるヨハネは、鳥の鷲のように遠い所まで飛んで行って、神様のことを人々に伝えたのでした。



教会という日常生活の中では体験出来ない空間を子どもたちはどう感じたでしょうか。
藤井司祭がこのように説明して下さいました。「教会は神様のお家です。そして人たちは神様のお話を聞きに教会に集まってくるのですよ。」

  私たちもイエス・キリストによって示された愛と奉仕の生き方に学ぶことを忘れることなく、そして幼稚園での生活があとわずかとなった年長組のみんながこの鷲のように羽ばたいていけるように、残された今年度の保育を進めていきたいと願っています。


私たちの園ではこんな日々を目指しています
一人ひとりを大切に>
子どもたちは、神様から命を与えられ、愛されているかけがえのない存在です。
その個性と人格をありのままに受け止め、尊重することが、保育の第一歩です。
信頼関係を築くなかで、子ども自身が自分を信じ、自分らしい歩みをはじめることができるように、絶えず応援したいと思います。

<友だちっていいな>
友だちと遊ぶなかで、子どもは自分と他者との違いを知っていくことでしょう。
たくさんのぶつかりあいや葛藤を通して、悩み、考え、やがて理解しあい、”共に生きる”ことを学んでいきます。認め合い、力を合わせることの楽しさ、喜びを味わうまでの道すじを大切にしたいと思います。

<知りたい、やってみたい>
子どもが夢中になって、いきいきと遊ぶことは、”生きる力”に大いにつながります。
工夫したり、悩んだり、納得するまで繰り返すなかで、思考力や想像力、そして”意思”が育まれます。好奇心や探求心を大切に受け止め、子どもと共に心を動かす保育をしていきたいと願っています。

<神様の恵みを知り、世界に目を向ける>
自然の美しさや不思議さに気づき、その恵みに感謝する心を育みます。
けれども、世界に目を向けるとき、現実には人と自然の関係や、国と国との関係に多くの課題があります。人と自然の調和、世界の平和に、私たちがどう貢献できるのか、共に祈り、考え、やがて行動できる人になりたいと願います。
キリスト教保育連盟出版委員会