朝、園庭に出てきた年長クラスの子どもたちは早速先生にお願いします。「ドッジの線引いて!」頼まれた先生はラインマーカーでラインを引いてくれます。
ラインを引いている間にも同時進行で、チーム分けのたすきを職員室から持ってくる子どもがいます。
チーム分けが始まります。今日は青チームと白チームでの色分けです。
同じチームで内野・外野に分かれます。
そして自分たちでボールをトスしてゲームが始まりました。ここまで先生が手伝ったのはラインを引いただけです。
ボールを投げるのも本当に上手になりました。
当てられたら外野へ、当てた子は内野に入ります。
投げるのも、逃げるのも、また受けようとするのも真剣そのものです。
先生が加わって、ボールを思い切り投げました。これもまた大迫力です。
ゲームはますます熱気を帯びてきて、みんな大興奮です。
そして片付けの音楽が鳴ってゲーム終了です。「ああ楽しかった!!」
たすきを色別に集める子、そしてフラッグコーンも片づけます。
そしてタスキを職員室に戻します。
使ったボールも職員室の籠に入れます。「ここで良いですか?」
最後に、園庭に残っていたフラッグコーンも力を合わせて片づけてくれました。
最近では子どもたちのサッカーでも野球でも大人の指導者の下で指示通りに進めれらる練習やゲームが当たり前になっていますが、幼稚園の朝一番は本当に子どもたち自身の世界です。自分たちで遊びを決めて、仲間が集まって遊びが始まります。特に年長児はルールがある中で競い合う遊びも大好きです。ボールを当てられても、またたとえ顔にボールが当たってもゲームの中ではもめることもありません。大人が管理した中での経験ではなく、自分たちで考えて工夫して、自分たちで進める経験こそが本物の遊びです。
「子どもの仕事は遊び」と言われる本当の意味を、いつも大切に考える幼稚園でありたいと願っています。