今日は、3月16日(金)に卒園していく年長児と年中児・年少児全員でのお別れ会が行われました。
年少組・年中組のみんなで「おもいでありがとう」の歌を贈ります。
年長組のみんなは席にすわって、真剣にその歌を聴いていました。
先生と年少組・年中組のみんなで作ったメダルを、先生がみんなの首にかけていきます。年長組のみんなは、とても嬉しそうに見せ合っています。
一人ひとり飾りつけが違う自分だけのメダルです。
席に戻ってからも、じっと眺めている子どもたちです。
もらったメダルを首にかけて年長組のみんなで歌います。
「さよなら僕たちの幼稚園」年長組のみんなが歌いました。年中児・年少児のみんながこうした年長組の姿を見ることができるのも今日が最後です。
先生たちのアーチをくぐって年長児が退場します。
まっすぐに前を見て歩いて行きます。
一人ひとりの表情にも嬉しさがあふれています。
お別れ会の後、この日は「お弁当交流」も行われました。自分で選んだクラスに年少児から年長児まで集まって、このクラスでは何をしているのでしょうか。
また別のクラスでは、集まったみんなは絵本を読んでもらっていました。学年・クラスを超えて集い、楽しめるのもこの幼稚園の子どもの姿です。
今日が今年度最後のお弁当、そして年長組のお兄さんお姉さんとの「お弁当交流」も最後になりました。
この一年間も何度かお弁当交流をしてきました。どこのお部屋で食べようか、誰と一緒に食べようか。そんな楽しみもいっぱい味わったこの一年間でした。
幼稚園は子どもたちが家庭・家族を離れて過ごす最初の世界です。それまでは、親に頼って、親に守られ、親に従っていた子どもたちが、幼稚園では自分で考え、判断しそして自分の意思で行動することが求められます。しかし、それが自分で遊びを広げていき、そして本当の喜び・楽しみとなっていくのです。
現代の若者が「生きる力が乏しい」とよく言われますが、それは与えられる課題をこなすことが多く、本当の「生きる喜び」を感じることが乏しい中で育ってきたからではないでしょうか。
「生きる喜び」を自分自身で創っていくこと、そして充分にそれを味わうことが大切で、これがまさしく「子どもの仕事は遊び」と言える所以だと思います。
幼稚園で過ごした時間は、これからの彼らの長い人生の中ではほんのひと時だったかも知れません。しかし幼稚園で過ごした時が、その時にしか経験できない、その時にこそ経験すべき大切な時間であったことを信じています。